【毎日1,000字チャレンジ12日目】復活・爆発・奪われる【小説練習】
こんにちは。
夢の印税生活を目指し、ライトノベル作家を志すしかたなすびです。
文章力を向上させるため、毎日1,000字以内で短編小説を書くことを目標にしました。
名付けて、毎日1,000字チャレンジです。
今日で12日目です。
まずは簡単に私の自己紹介を……
- アラサー男性
- ファンタジー小説好き
- 愛読書は週刊少年ジャンプ
- 仕事嫌い。飲み会嫌い。
- 今まで小説は書いたことないけど、なんとなく自信がある
ルールは、キーワードを3つ用意し、それを満たす物語とします。
今日のキーワードは、「復活」「爆発」「奪われる」です。
お暇でしたらお付き合いください。
復活・爆発・奪われる
タイトル:トライ・アンド・エラー
俺は気が付くと地面に転がっていた。ゆっくりと上体を起こし、震える手で会社から支給された作業着の胸ポケットをまさぐったが何も見つからなかった。タバコはどこかに落としたらしい。
辺りには復活の笛が鳴り響いている。讃美歌のように厳かな曲調だが、俺にはひどく耳障りな音にしか聞こえない。
「くそっ。これで何度目だ。」
俺は口に溜まった血を吐き出しながら悪態をついた。独り言のつもりだったが、すぐ隣でうつぶせに倒れている男から返事があった。
「お前さんは78回目だ。そして俺は92回目。こう見えて俺は数字には強いんだよ。」
男は作業着の汚れを払いながら起き上がる。茶色の短髪で、色黒の男。俺よりも頭1つ分は背が大きそうだ。
「もうちょっと休んでいけよ。」
俺は向こうの方で暴れる魔獣を見ながら言った。黒い毛並みの狼型の魔獣は、ここからでは手のひらサイズに見えるが、近づけば俺の住んでいる3階建てのアパートぐらいの大きさがある。
そいつが口から火を吹き、周囲は吹き飛んだ。今の爆発で同僚が何人か死んだだろうな。まあ、5分もすればまた復活するわけだけど。まさに命がけの職場だ。
「そういうわけにもいかない。明日は上の子どもの誕生日なんだ。今日は稼いでおきたい。」
そういって男は、俺に手を差し出した。
「ジョージだ。よろしく。」
俺はその手をつかみ、立ち上がる。
「俺はケインだ。よろしくな、相棒。」
「ところでケイン、お前さんは前回の死ぬ間際、あいつの足元でおかしな行動をしているのが見えたんだが、何か突破口を見つけたのか?」
「ああ、あいつの爪と肉の間に、微妙な隙間が見えたんだ。だからこれを詰め込んできた。」
「まじか、魔晶石じゃねえか。で、そいつの起爆パターンは?」
「ちょうど2秒間隔で3回タップするだけさ。簡単だろう?」
「あいつの足元で6秒も粘らなきゃいけないのか。それはグッドアイディアだな。もちろん、俺とお前となら簡単な話さ。」
俺たちはゆっくりと魔獣のもとに歩き出した。
心が折れない限り、命を奪われる心配はない。楽しくやろう。俺たちは死んでも死なない企業戦士だ。
以上、858字
感想
今日からタイトルをつけることにしました。
タイトルをつけるのも練習かなーと思ったのと、タイトルをつけた方がオチとかの説明がしやすいかなと。
私の文章には描写が少ないように思いました。
情景描写、人物描写、心理描写、それらが不足しているので、私の中のイメージと読んだ人が受け取るイメージにかなりの開きがあるように思います。
今回の話も、私の頭の中では「ビルとか公園のある街中で1体の大型魔獣と戦闘中。たくさんの男たちが基本的に素手で戦っている。」という情景を思い描いていたのですが、それがまったく描写されていないですよね。
1,000字の短編なら、まだ字数の制限ということで言い訳できるのですが、いずれ長編を書くつもりで練習しているので、それじゃいけない気がします。
また明日も頑張りますね!