本の感想
お笑い芸人であるオードリー若林正恭の『表参道のセレブ犬とカバーニャ要塞の野良犬』を読んだ。2022年1月号の文學界に若林さんの対談が載っていて、そこで初めて若林さんが本を出していることを知った。アマゾンで調べると、複数の本を出しているらしい。…
2021年に読んだ本を振り返る。 漠然と作家になりたいと思い始めてから、「年に100冊を読む!」を目標にしていたけれど、振り返ってみると45冊しか読んでない。目標の半分以下。 それでも結構がんばって読んだと思う。まとまった時間をとるって難しくて、隙間…
田中慎也の『共食い』を読んだ。芥川賞を受賞した作品だ。 読む前から暴力的な性描写のある作品だとは知っていたけど、その点はあまり気持ち悪いとは思わなかった。 けど……・他人を容易に軽んじる気持ちの悪さ・自分のことしか考えない気持ちの悪さ・息子が…
星野源の『よみがえる変態』を読んだ。びっくりするぐらい面白かった。『逃げるは恥だが役に立つ』で名前が売れたから本でも出したんだろ、と思って読み始めたのだが、ところがどうしてめちゃくちゃ面白い。 よみがえる変態 (文春文庫)作者:星野 源文藝春秋A…
ノルウェイの森 上 (講談社文庫)作者:村上 春樹発売日: 2004/09/15メディア: ペーパーバックノルウェイの森 下 (講談社文庫)作者:村上 春樹発売日: 2004/09/15メディア: ペーパーバック『ノルウェイの森』を読んで、生活力のある男はかっこいいなと思った。…
雪国 (新潮文庫)作者:康成, 川端メディア: ペーパーバック 『雪国』は、「あ、なんか、すごくイチャイチャしてんなー」というのが読んだ感想だった。なにも、えっちな描写がすごいとか、浮かれているとか、夢や希望であふれているとか、そういうイチャイチャ…
『限りなく透明に近いブルー』を最後まで読んだけど、まったく面白くなかった。 登場人物がどいつもこいつもセックスかドラッグかアルコールしかやってない。 その描写にずっと不快感があって、読むのをやめようかと何度も思った。でも、この作品は芥川賞史…
『蛇にピアス』は、ここ最近読んだ本の中で一番えっちだと思った。『限りなく透明に近いブルー』もセックスの描写がたくさんあったけど、あれは読んでいて不快感を伴うものだったし、『ノルウェイの森』はやらしいとも思わなかった。でも、『蛇にピアス』は…
夜想曲集 (ハヤカワepi文庫)作者:カズオ・イシグロ,土屋 政雄発売日: 2012/08/01メディア: Kindle版 カズオ・イシグロの作品である『夜想曲集ー音楽と夕暮れをめぐる五つの物語』を読みました。ユーモアがたっぷりで、小説を読んでこんなに笑ったのは久しぶ…
カズオイシグロの著作『日の名残り』を読みました。主人公であるスティーブンスの気持ちを考えると、もう、切なくて切なくて……! カズオイシグロは、2017年にノーベル文学賞を受賞しています。『日の名残り』を読む前は、「作者はノーベル文学賞をとるぐらい…