しかたなすびの読書記録

ー夢は莫大な不労収入ー

【毎日1,000字チャレンジ14日目】野獣が上司【小説練習】

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こんにちは。

夢の印税生活を目指し、ライトノベル作家を志すしかたなすびです。

文章力を向上させるため、毎日1,000字程度で短編小説を書くことを目標にしました。

名付けて、毎日1,000字チャレンジです。

今日で14日目です。



まずは簡単に私の自己紹介を……

  • アラサー男性
  • ファンタジー小説好き
  • 愛読書は週刊少年ジャンプ
  • 仕事嫌い。飲み会嫌い。
  • 今まで小説は書いたことないけど、なんとなく自信がある



ルールは、キーワードを3つ用意し、それを満たす物語とします。

今日のキーワードは、「パワフルなリーダー」「秘密を知っている」「忍耐」です。

お暇でしたらお付き合いください。



パワフルなリーダー・秘密を知っている・忍耐

タイトル:野獣が上司

 転属先は、係長と私の2人だけの部署だった。
「係長はたまに気性が荒くなるときもあるけど、根は真面目で働き者なんだ。でも彼がいなければ会社が成り立たないぐらい優秀なんだよ。うまく付き合っていってね。君には期待しているよ。」
 前の上司にそう言われて来てみれば、なるほど気性が荒そうな容姿をしている。
 私よりも二回りは大きな体、野性的なするどい目つき。そして立派なタテガミに鋭い爪。上司は四足歩行の野獣だった。
「ガオオオオ!!」
 会っていきなり吠えられてしまった。非常に困惑したが上司に逆らうわけにもいかず、私は負けないぐらい大きな声で自己紹介をした。それが功を奏したのか、その後は吠えられずに午前中を乗り切ることができた。
 午後は取引先の会計士が挨拶に来る。粗相のないようにしなければ。
「係長、先方の会計士さんがいらっしゃったそうです。会議室でお待ちです。」
「ガオ」
 会議室のドアを開けると会計士さんが勢いをつけて立ち上がり、ものすごい剣幕で迫ってきた。
「ちょっと、この間の取引はないんじゃないのか。」
「ガオガオ」
「あんたの言うことはわかるが、こっちにも事情ってもんがあるんだ。」
「ガオーガオー」
 私にとっては今日が配属初日だ。2人が何の話で揉めているのかよくわからない。しばらくして、ひとしきりお互いの言い分が伝え終わった雰囲気だけは伝わった。
「なあ、あんた新しく来た人か? この人じゃ話にならない。君からもなんか言ってくれよ。」
 交わされている会話の内容もよくわからず忍耐強く聞いていたのに、いきなり水を向けられて困ってしまった。おそらく、顔にも出ていたんじゃないかと思う。
「ガオ!」
「いや、だってあんたじゃ話にならないからさ。」
「ガオガオガオ!!」
「そんな風に言わなくてもいいだろう。新人だからって、仕事をわかってもわってなきゃこっちが困るんだよ。」
「ガオーーーーーー!」
 それからはひどいもんだった。暴れる係長を抑えるのに、私と会計士さんの2人がかりだった。物音を聞きつけた社員にも取り押さえられ、最後には麻酔銃を撃たれて担架で運ばれていってしまった。
 ひどい部署に来てしまったな。今日は会議室の後片付けで残業かな。

「いやー、昨日は見苦しいところを見せてしまったね。」
 次の日、係長はすっきりとした顔をして二足歩行で出勤した。ヒゲを剃ってタテガミがなくなっている。爪もしっかり切ってきたらしい。
「ここ何年も忙しくてまともに寝られていなくてね。集中するとつい仕事ばかりしてしまうから、強制的に麻酔銃で寝かせられてしまうんだよ。」
 係長は寝不足とストレスで月に一度は野獣化するらしい。係長の勤務時間の多さは労働基準法に違反するため、これは会社の公然の秘密とのこと。
 本当に、ひどい部署に来てしまった。



以上、1136字



感想

描写に意識して書こうと思っていたのに、全然描写のないお話になってしまいました。

主人公の容姿とか、所作とかの描写をすることで、登場人物が男性なのか女性なのかとか、かき分けられたらいいなーと思います。

でも、この作品は結構気に入っています。



毎日1,000字チャレンジも今日で14日目です。

最初は1,000字書くのにすごく時間も集中力も必要だったのが、だんだんと時間もかからず書けるようになってきました。

成長を感じますね。


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