【毎日1,000字チャレンジ13日目】物質主義・不屈の精神・繁栄【小説練習】
こんにちは。
夢の印税生活を目指し、ライトノベル作家を志すしかたなすびです。
文章力を向上させるため、毎日1,000字以内で短編小説を書くことを目標にしました。
名付けて、毎日1,000字チャレンジです。
今日で13日目です。
まずは簡単に私の自己紹介を……
- アラサー男性
- ファンタジー小説好き
- 愛読書は週刊少年ジャンプ
- 仕事嫌い。飲み会嫌い。
- 今まで小説は書いたことないけど、なんとなく自信がある
ルールは、キーワードを3つ用意し、それを満たす物語とします。
今日のキーワードは、「物質主義」「不屈の精神」「繁栄」です。
お暇でしたらお付き合いください。
物質主義・不屈の精神・繁栄
タイトル:異世界のお友達
無骨な造りの鉄でできた扉を押し開けると、奴が玉座の前に立っていた。天井のステンドグラスからは淡い光が漏れており、磨き上げられた大理石の床が光を反射している。
「ようやく会えたな。俺とお前の2人だけだぜ。そろそろ観念する頃合いじゃないか。」
姿かたちは二足歩行のヤギだった。ただし毛並みはツヤのある黒色で、頭から生える角はデカくて太い。そいつには人間みたいな顔がくっついていた。なんだアイツ気持ち悪いな。
その顔が口元を歪めて笑う。
「どうしてお前はいつも邪魔をするんだ。私は何も悪いことをしていないじゃないか。」
「大勢の人間を悪魔に変えただろう!」
俺は奴の悪びれない態度に怒りがこみあげる。
「ちょっと角を生やしてやっただけじゃないか。それなのに悪魔だなんだと言い出して迫害したのはお前たち人間だ。私は何もしちゃいない。物質主義のこの世界に私が顕現するためには少しの工夫が必要なんだよ。角が生えるぐらいいいじゃないか。許しておくれ。」
奴は本当に困ったように言った。体をのっそのっそと揺らしながら近づいてくる。
「止まれ!」
俺は腰を落とし、握っていた剣を正眼に構える。
「これは本当に困ったな。いや、まずはお前の不屈の精神に賛辞を贈りたい。まさか大自然を超えてここまで来れる人間がいるとは思ってもみなかった。相当大変だったろう。さすがこの世界最大の繁栄種である人間だ。」
両手で拍手がしたいようだったが、コツコツと蹄がぶつかる音しかしない。
「そんな君とは仲良くしたい。だから、友達になろう。」
不規則な蹄の音に、だんだんと不快感が押し寄せてくる。頭が割れるように痛くなった。
「ぐっ!」
奴から目を逸らしてはいけないとわかっていながら、俺は思わず呻いて頭を下げてしまった。そこで俺は信じられないものを見た。
床に反射する俺の頭から、角が生えていたのだ。
「まあ、まずは食事にしようじゃないか。」
顔を上げるとそこには端正な顔立ちの男がいた。モフモフの黒い毛皮がチャーミングだ。なんだか友達になれそうな気がした。
以上、840字
感想
描写を意識したつもりだったのですが、難しいですね。
あと、3人称視点なのか1人称視点なのか、あいまいな文体になっているような気がします。
私自身、どちらが得意かはまだ分かりませんね!
いくつかまだ書いてみて、今後は得意だなと思った方に重点を置いて練習したいと思います。
また明日、頑張ります!