『狼と香辛料』で考える感情豊かなキャラクター作り
こんにちは。
印税生活を夢見て、ライトノベル作家を志すしかたなすびです。
『狼と香辛料』を読み、感情が豊かなキャラクターは魅力的だなと思ったので、記事にしました。
なお、先に注意点というか、言い訳を少々……
- 私は『狼と香辛料』の第一巻しか読んでいません。
- アニメは見たことありません。
- 世間でこの作品がどのような評価を受けているかは調べていません。あくまでも私の感想です。
賢狼ホロ
『狼と香辛料』の魅力は、間違いなくヒロインである賢狼ホロの魅力です。
賢狼ホロは、本当に感情豊かで可愛らしいキャラとして描かれています。
賢狼ホロが初めて登場するのは冒頭の31ページです。
そして第一幕の終了が69ページです。
わずか38ページの間で、賢狼ホロは本当に感情がコロコロと変わっています。
以下は、ざっと私が目についた感情の動きを拾ったものです。
寝ぼけて無防備 → 遠吠え → 可愛らしく笑う → 肩を落として儚げ → 得意げ → 困る → 不機嫌 → 苦笑い → 悲し気な口調 → しおらしい声 → にやにやと笑う → 得意げ → 弱々しい表情 → 怒ったような、今にも泣きだしそうな → 語気荒く語る → 不貞寝 → バツが悪そうにいたずらっぽい笑み → ケタケタ笑う
冒頭でこれだけヒロインの魅力を見せつけられてしまったら、グイグイと物語の中に引き込まれてしまいますね。
魅力のあるキャラの条件
魅力的なキャラクターという切り口はいろいろありますが、そのうちの1つが感情豊かなキャラクターであることです。
よく笑い、よく泣き、よく怒る女の子って、可愛いと思いませんか?
私はアラサー男性ですが、人前で笑うことはあっても泣いたり怒ったりはしません。
まあ、社会人としては普通ですよね。
一般的に、男性の方が感情を素直に表現することが苦手であると言われています。
普段、自分があまり感情を表に出さないからこそ、感情表現が豊かなキャラクターはとても魅力的に見えるのだと思います。
注意点
私自身が、好きな感情表現が豊かなキャラクターを思い返していると、次の3点が当てはまります。
- 短時間で感情が動いている
- 感情の動きに一貫性がある
- 感情の振れ幅が大きすぎない
やたらめったらに感情を振り回していると、ただの情緒不安定で不快キャラに見えるなーと。
私がライトノベルを書くときは、以上の3点に気をつけようと思います。
さいごに
『狼と香辛料』を読んで、物語の主役はやっぱりヒロインなんだなと改めて思いました。
世界観の設定や、ストーリーとか、いろいろと要素はありますが、それらはすべてヒロインの魅力を引き出すための道具でしかないのかなって!
私もいつか、こんな素晴らしい作品を書いてみたいですね!